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橋と鋼 大田孝二・深沢 誠 共著 |
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本書は雑誌『橋梁と基礎』に1995年〜1996年にかけて連載された「講座・鋼材」を大幅に加筆・修正して単行本にしたものです。 若いエンジニアを対象にしたものですが、経験豊富な技術者にとっても原点に立ち返って読んでいただければ、整理をする機会となるはずです。技術士(鋼およびコンクリート構造)の試験の参考書としても最適です。 |
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発刊に寄せて「鋼」が,国を創り,国を守るインフラストラクチャーの整備には欠かせない材料であることはあまりに当たり前のことである.特に,我が国では良質の鋼材が供給され,また耐震性・施工性の理由から鋼が広く用いられてきた歴史がある.それほど重要な材料ではある鋼のことを我々は十分理解しているかと聞かれれば,残念ながら,ほとんどの人がはなはだ怪しいと答えざるを得ないであろう.インフラストラクチャーのもう一方の雄であるコンクリートは,自分で配合を設計し,自分で練って施工する.一方,鋼材は製鉄会社から素材として購入する.材料である「鋼」を我々が設計するということはない.ユーザーなのである.そのため,鋼の材料としての特性そのものを詳しく知る必要が少ないのは,ある意味で当然とも言えよう.しかし,材料あっての構造物なのであり,材料の特性は構造物の一生の中でいろいろな形で現れてくるのである. 鋼構造とか橋梁工学はどこの大学でも教えている.成書の数も非常に多い.しかし,鋼部材の力学や構造解析的なところが強調されすぎており,鋼材のこと,鋼構造物のことががあまり触れられていない.材料のことを記した本もないわけではないが,逆に構造物との関連がわかりにくい.勿論,冶金や金属の本はあるが,ユーザーである我々土木屋にはとっつき難く,よほど必要がなければ,そのような本を紐解く余裕はない.要するに,「鋼」構造物を原点に材料のこと,それに関連する周辺技術を我々向きに書いた本はなかったのである. 確かに,研ぎ澄まされた数式理論は時に有用である.しかし,新しい発想は往々にして,周辺の小さな知識,悪く言えば雑学の組み合わせから生まれることが多い.鋼構造物にまつわる広汎な雑学を与えてくれるこの本を読んでいると,新しい展開や発想が生まれる素地を与えてくれるような気がする. 本書は土木,特に橋の設計・施工・保守に従事している人に向けた,鋼橋と鋼材の本であり,これまでにはなかった類の本と言えよう.二人の著者は橋を中心とした鋼構造物に長らく携わってきたエンジニアであり,まさしく我々の知識の浅さを見抜いたうえで,我々のために書かれた本ということができる 東京大学大学院 工学系研究科 社会基盤工学専攻 教授 Ph.D. |
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